バナナカステラが色濃い思い出がもれなく付いてくるかな?
私の小さな頃、実家はそれはもう人が多かった。
昔の家はどこもそんなものだろうと思ってはいるが
9人くらいで住んでた。ちなみに猫も犬もいたのでそれはそれは賑わっていた(笑)
そんな中で父の母(私から見たら祖母)は結構な食いしん坊
晩年は糖尿病で内服薬で血糖コントロールしていた。
ある日、母と一緒に買い物に行ったときバナナカステラが食べたくなって
小学校から帰ったときのおやつ用に買ってもらったのだが…
次の日食べようと冷蔵庫を開けるとあったはずのバナナカステラの姿がなかった。
母が帰宅してから聞こう、違うところに置いてあるに違いないと信じて疑わなかった純粋な小学生だ。
1時間半ほど経ち母が帰宅するやいなや「私のバナナカステラしらん?」と問いただす。
「いつものところに入ってたやろ?」「私もそう思って開けてもなかった…」という会話をしていたら
「ごっめぇ~ん、ばあちゃん食べたわ」と申告された。
謝り方と三本も一袋に入っている物を一気に平らげたという事実に怒りが隠せず
「なんで ばあちゃんが買ったものじゃないのに勝手に食べるんや!!」
と、ド正論をこれでもかと投げかけた。しかし祖母は飄々と
「名前書いてないから悪いんや、今度からちゃんと書いといて」
全く反省もなく母は呆れて「また買ったるからな…」となだめられて今に至ります。
今は祖母も五年ほど前に灰となりこの世にいませんが、
身内の間で3年に一度はこの話が出るくらい色濃く残っているバナナカステラ事件です(笑)
これからも語り継いでいきますよ~ 食べ物の恨みは恐ろしいんだからね!
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